胡蝶の夢ブログ

周の夢に胡蝶と為れるか、胡蝶の夢に周と為れるかを。

仕事で化粧が必要かどうか

何だか職場でお化粧を求められる人もいるとかで、その理由の一つとしてよく言われるのが「スッピンはお客様に対して失礼。」
そして求められて居ないけど勝手にお化粧して、勝手にドヤ顔で「スッピンはお客様に失礼だからお化粧するの当たり前でしょ。」と言う人も居る。

何故だかお化粧をして来るように求める側も、勝手にお化粧した側もそれが当たり前だ見たいな思考って洗脳見たいで怖いと思った。

私はまだそう言う事を直接言われた事が無いので、もしも自分が言われたらどう思うかについて考えてみた。
まず、親がくれた顔でをお化粧してないと誰かに対して失礼だと言うのは、私自身と私の親に対して失礼。
そしてお化粧してないとお客様に対して失礼と言う発言と自体が、「お客様は人を外見で判断する奴らなんだよ。」と言ってる風に聞こえて、私も多くの場合は客なのにそう罵られてるみたいでやっぱり失礼。
なので、お化粧をしないと相手に失礼と言う言葉を放ってる人が一番失礼な人種なのでは?と思う。

もちろんお化粧そのものを必要とする職業はある。
例えば化粧品を販売するスタッフだとかは、お化粧をした方がきっと良いはず。
綺麗にお化粧をされてるスタッフを見て客は自分もそんな風に綺麗になりたいと言う美意識が高くなるので、セールスアピールには必要だと思う。
エステ等でも綺麗にお化粧してるスタッフを見たら、そんな風に自分ももしかしたらなれるかもと期待値が上がるし、やっぱり綺麗で清潔なイメージはエステの良さの一つとして大きなアピールポイントでもある。

じゃあ他の職業ではお化粧は必要ないのかと聞かれたら、そう言う事を言っている訳ではない。
それにもちろん綺麗にお化粧をしてる人を見るとなんだか目の前にいる人が凄くキラキラしてて、自分の気持ちも前向きになれるので凄く良い事だと思う。
ただ、私が言いたいのは必ずしもお化粧を必要としない職場でそんな風に理由を付けてお化粧をさせたり、自分からしたくてしてるお化粧をもっともらしい事言ってるつもりで他人にもしろと押し付ける必要は無いんじゃないかと言う事。
もっともらしい理由っぽく言ってるけど、お化粧をしないと相手に対して失礼だと言うその言葉が一番失礼なんだと言う事に少しは気付いて欲しいと思う。
お化粧をして欲しいと言う会社はお化粧をしてくるスタッフに対してお化粧品の手当を出すべきとも思うし、好きでお化粧してる人は好きでノーメイクで居る人を非難しないで欲しいとも思う。

私の友達に肌が弱くてコットンでも変な反応が出て被れてしまう人が居て、その人は肌がコンプレックスな為に出来るだけ人と接したりしない電話応対でのカスタマーサポートの職場で仕事を居てるけど、ある日先輩社員にお化粧をするように言われたと連絡して来た。
その時の先輩社員もどこで耳にしたのか分からないけど、お化粧してる他のスタッフに混じって失礼だと思わないのか見たいな言葉を彼女にぶつけたらしい。

そんな彼女はお肌の手入れの為に使ってる「敏感肌用」のスキンケアですら何社も買い替えてやっと炎症が起きないものを見つけて使えてると言うので精一杯なのに、お化粧をしないと失礼と言われた事が凄く苦しかったらしい。
だけど何とか使えそうなものを集めて頑張ってお化粧をして出社してるけど、そんな酷い言葉をぶつけられたせいで、お化粧をする度にその言葉を思い出して心が苦しくなると言う。
その時その話を聞いた私は、彼女に先輩と話をして理解してもらった方が良いのではと言う事はしない方が良いかもしれないと伝えた。
その理由は、事情を話したらきっと理解を示してくれるとは思うけど、それって要は肌の良しあしで差別されるのと同じだから、もし何か言いたいのなら「化粧しない事を失礼だと言うその言葉こそ失礼だとすると、化粧してるだけでしてない人に対して言葉の暴力を振るって良いと思ってるんですか?失礼ですよ。」と言ってやったら良いと話した。

結局彼女はその後お化粧を口紅だけにしたり、コロナでマスクが必須になってからは口紅もやめたりと少しずつまた化粧からフェードアウトしたとの事。

「お化粧をしないのは相手に失礼」とかって暴言を平気で吐き散らしてる人は、平気で回りの人に言葉の暴力を振るってるだけの失礼な自分をまず見つめなおして見て。