胡蝶の夢ブログ

周の夢に胡蝶と為れるか、胡蝶の夢に周と為れるかを。

家事の分担

今日は長年の友達から電話で、姪が結婚してからイライラしやすくなったと言う話を聞かされた。

 

話によると、結婚前はあれこれ進んで手伝ってくれてた恋人が結婚後半年もすると何も手伝わなくなって、家事に凄く負担を感じるようになってイライラしちゃうとの事だった。

この手の話って本当に沢山聞く。

 

そもそも私の場合、人優しさは続かないと信じてるからそこに期待をした事が無い。

多くの場合、男性は意中の女性に自分の良さをアピールする為だけに最初の頃100%優しさを出してくるけど、100%の状態が維持される物事自体この世にはほとんど存在してない。

これに関して言うと、男性でも女性でも同じで最初に100%出し切ったらそのままをキープさせたり或いはそれ以上を提供し続けたりと言うのは自分の人格を変えるのと同じくらい難しい。

所詮パフォーマンスは一時的なものだから頑張れる、それだけの事。

ここを理解していないと、相手に100%を求め続けてしまうから勝手に期待して勝手に失望すると言う負の感情を自ら作ってしまう事になる。

 

そして家事に関して、パートナーに手伝って欲しいと言う人はそこそこいる。

私が良く耳にする事男性の言い分は仕事して疲れてるから。

女性の言い分はこちとら家事(と子供が居る家庭では育児)で大変なんだと。

 

私個人的な気持ちで言うと、正直どっちも分かるけどどっちも納得はしない。

まず最初の仕事してるんだからに関して、私の場合は「仕事で疲れてるって言うけど、未婚で一人暮らしだったら仕事はしてないの?帰宅して家事は誰がするの?ねぇ、もしかして未だにママにさせてるとか?」と煽り半分に詰め寄る。

これを言うと「食事は外で済ませる、洗濯は週末にまとめてする。」って言い出す人が出てくるんだよなぁ、可愛い。

私がパートナーだったら「じゃあ毎日外食私も連れてって、洗濯は週末だろうが月末だろうがあんたがやるならまとめてで良いよ。」と返す。

それでなんだかんだ「じゃあお前は家で何してるんだよ」とか言い出して、自分が手伝わない言い訳から相手への攻めに転じて自分を勝手に正当化する。

正直こんなんばっかり。

でもこう言う返し方して来る人って、誰かが家に居るから、家に居る人がして当たり前、仕事してる自分は偉いし疲れてる事を労わって貰うのが当たり前。の発想の持ち主なんだよね。

 

次に家事と育児が大変だって言う人に対して思うのは、その手の不満って毎日の事だから積もりやすくて爆発しやすい。喧嘩になって最悪離婚にまで発展する夫婦もいるけど、離婚したらその家事と育児は誰がするの?って気持ちが出てくる。

だから男性も女性も結局相手がしてくれても良いのにと、相手に対して勝手に期待したり勝手に求めすぎたりするから最終的に勝手に落胆して相手に不満をぶつける。

 

だけど本当は、自分でも何でそんな事を不満に感じるのか分からないけどとにかくなんかイヤだ。って理性では分かってるのに感情的になっちゃう事があるんだよね。

これは私の考えだけど、仕事で疲れてるを言い訳に持ち出す時の心理状況って、職場も決められた事ばかりで好きな事を好きなように出来ないのに、帰っても毎日決まってする事を更にやれと言われるのが気に食わない。

こういう気持ちが多いんじゃないかなと思う。

昼間は決められた仕事を進め、帰ったら日常的に繰り返される同じ事を手伝えと言われる、まるで自分発進で何かをすると言う事が少しもできないような気持になってしまう。これって結構メンタルにダメージ来るからしんどいよね。

 

でも、家事や育児をしてる女性も別に自分発進でしてる訳じゃないのは一緒なんだよ。

もしも結婚してなくて子供も居なくて一人で家に居たら、お腹空いた時あるもので勝手に済ませる事もあれば、面倒ってだけの理由で作らずにコンビニで買う事もある。

それこそ洗濯物なんか二日三日溜め込んで気が向いた時に一度で終わらせてるかも知れない。休日には気分がノったら友達と遊びに行くかもしれないし、心行くまでどっぷり寝てる事もできる。

 

だけど子供の有無はさておき、結婚した瞬間からこう言う生活が変る。

お互いそもそも相手を幸せにしたい、相手が幸せなのを見てる時の自分が凄く幸せだって言う幸せを感じたから結婚したはず。

結婚して専業主婦になった人達は、毎日仕事を頑張るパートナーに明日も明後日も元気に出かけて元気に帰って来て欲しいから栄養バランスを考えて食事を作るし、毎日鏡の前に立った時自分の姿を見て「よし、今日も良い感じだな。」と感じて欲しくていつどんな格好でも対応できるように洗濯もする。

そんな気持ちで家事してないよって自分のパートナーを笑う人も居るかもしれないけど、こんな気持ちで家事をしてるんだなと言う角度で見た事ある?

少なくとも私は常にこう言う気持ちで家事に臨んでる。

ここに既に一人こう言う気持ちの人が居るんだから、きっと同じ気持ちの人はもっと沢山いる。

 

私が色んな人から聞いた話や個人的な観察によると、家事育児を手伝ってくれない事にイライラする時って、大体パートナーが家に居る時間に始まる。

居ない時間に家事をする時って面倒臭い気持ちはあっても、そこまでイライラしてない事に気が付いた時、なんでだろうと凄く考えた。

個人的な分析だけど、夜ってイベントタイムなんだよね。

一般的に休みの人が多い土日祝日等に企業があれこれ集客の為にイベントを開催したり、家に居る人が多い夜の時間帯に視聴率を取るべく良いドラマや映画がTVで流れたりするのと同じ理論だと思う。

 

パートナーが帰宅してイベント時間に突入する。

まずは基本的に家族が揃う、私はこれが一番だと思う。

そして面白いTV番組が始まったりする。

本来なら愛しい家族と一緒にゆっくりお喋りをしたり、TVを見たり、笑いあったりしたい。

そんな時間に一人で晩御飯を作って、皆で食べはするけどその後直ぐに洗い物をして、翌日の洗濯物を分類して、明日の朝少しでも余裕を持てるように支度をして…。

そこから少し自分もしくは夫婦の時間を持てれば良いけど、日によってはそれらの事を済ませる頃にはもう寝ないと明日に支障を来すような時間になってたりする。

だから凄くイライラする。

本当はパートナーが何もしない事にイライラしてるのではなくて、パートナーと一緒にゆっくりできない事にイライラしてる。

一緒にゆっくりしてたら誰がご飯用意するの?誰が洗い物するの?ってなってしまうから自分がするしかない、だからイベント時間に一緒にイベントできない事が凄くしんどい。

それをうまく伝えられなくて相手への不満だと勘違いしてぶつけてる。

なんでこう思ったかと言うと、平日の夜は口喧嘩ばかりなのに休みに一緒に出掛けると凄く楽しいって人が本当に多かった。

そんなに日々相手への不満があるのに、そんな不満に思う相手と休日どうして楽しめるの?と考えたら、休日一緒に出掛けたりする時って時間に追われて自分だけがイベントに取り残されるって事が無いからなんだよねと言う結論に至った。

結局一緒に居られる時間が短い、それが辛い。

だから眠くてグズる子供と同じように相手を困らせてしまうんだろうなと思った。

 

最後になったけど、タイトルに書いた家事の分担については私たち夫婦の場合を書いて終わります。

結婚する時に夫(友幸)は私に家事についてはどう考えてる?と聞いてきた事があって、そもそも夫は自分のパートナーになる人は仕事をするしないはどちらも重要ではないけど、家事だけはしっかりやって欲しい。

仕事をしてるから家事がおろそかになるって言う位なら仕事しないで欲しいし、どうしても仕事を優先させたいなら夫が仕事を辞めて家事をすると言う考えの持ち主。

 

その時も今も私の家事に対してのスタンスは何も変わってなくて、その時夫にこう伝えた。

「私にはやらない事があるから、それは友幸にしてもらう。友幸も頑なにしないとなっても私が折れる事は絶対にないからそれをどうするかは相手次第かな。」とまず伝えた。そして私のしない事について。

「まずゴミの処理は袋に分類して捨てるまでしかしない、ゴミ袋の交換は友幸がして。毎日あれこれを綺麗に維持する為にゴミが出るのは仕方ないけど、汚い物を進んで触りたくないから。それと重い事はしない、10kgのお米を米びつに移すのとか私にやれって言うなら我が家の食卓からご飯が消えると思って。」と自分が絶対にやらない事をハッキリさせてからこう続けた。

「それ以外は基本的に手伝いとか要らないし、気分が良いから手伝ってあげよとかそう言う考えすら迷惑だからやめて。私は私の思いのままに家事をしたい。洗濯物手伝いたいなら完璧に同じ干し方をしてくれないと、私が全部干しなおす事になるから手間かけさせないで。」

「料理の手伝いも要らない、どんな順番で素材を準備してゴミを捨てて洗い物をするかとか一切乱されたくない。どうしても手伝いたい時は冷蔵庫から必要な食材取ってくれるとかそれで良い。洗い物もスポンジ使い分けるから間違えられたら嫌だし、洗い方も気にするからほっといて。何か手伝って欲しい時には声掛けるから手伝える体調の時は手伝って。」とどうして欲しいのかを伝えた。

 

こんな感じで二人の生活はそろそろ2年目を迎えるけど、凄く良い状態で続いてる。

私が体調不良で洗濯ができない時は夫が代わりにしてくれるけど、前に私に聞いてくれた通りの干し方をしてくれる。

休日私を休ませたくて朝なんか勝手に朝食作りに行くけど、洗い物も全部私と同じ通りにスポンジを使い分けてくれて、最終的にキッチン周りを私が最後に片付けた時の状態と同じにしてくれる。

 

人によっては私はわがままで、夫は優しいと言う風に目に映る事もあると思う。

だけど私には夫が家事を手伝ってくれないと言う不満ではなく、思い通りに家事をさせてくれると言う気持ちがあり、夫は帰宅しても一切家の事で嫌な思いをしなくて済むと言うくつろぐ時間がある。

夫が帰宅してから、私は夫のお弁当箱を洗う事を最優先して、それから予め下準備を済ませた食材を調理する。

料理を終えて食卓に運んだらすぐにフライパンや鍋等を洗う。そして洗って置いたお弁当箱を回収して水気を拭き取ってから食卓について夫と一緒に食事。

食事を終えたら1週間分作り置きして冷凍庫で保存しておいた夫のお弁当のおかずを選んで、お弁当箱に詰めて冷蔵庫に入れてから食器類を洗う。

私は何かを使ったらすぐに洗っておきたい、次シンクへ行った時に洗ってない物があるのを見る事自体が嫌いなのでこの流れがとても好き。

料理し終えた時、いつも夫に先に食べてて良いよと言うけど、いつもよりお腹空いてる日でない限り夫は基本私を待ってくれる。

お腹空いてる時と、美味しそうな匂いの誘惑に負けた時は先に食べたりするけど、私が食事を終えてお弁当詰めて洗い物も終えるまで夫はずっと食卓で待っててくれる。

食事中一緒に映画やドラマを見たりするけど、私は汚れた物はすぐ綺麗にしたいので凄く良い所でも席を離れてしまう。

そんな時夫はすぐに一時中断して、私が見れる状況になるまで待っててくれる。

その度にに私は結婚した相手が夫で良かったと毎回思う。

 

我が家の場合は家事をどれだけ相手にして欲しいかではなく、どれだけ絶対に踏み込んで欲しくないかで分担してるからとても平和です。

最初にハッキリと決めてしまえば、後々になって相手に失望したり相手が変ったんだとか言い出す事もないので、家事の分担で頭を悩ませてるのなら一度お互いにハッキリ何をして欲しくて何をして欲しくないかを話し合う事をお勧めします。