胡蝶の夢ブログ

周の夢に胡蝶と為れるか、胡蝶の夢に周と為れるかを。

姑との関係~我が家の場合~

結婚したばかりの頃、トメとは喧嘩が多かった。

トメ本人との喧嘩と言うよりは、トメの恋人が口をはさんだりして来るから正直あんまりまともに口論が出来なかった。

だけど今ではどこへ行っても仲良し親子か歳の離れた姉妹だとか友達に見られる程仲が良い。

実際に表向きも家の中も変わらず二人でふざけあって笑いあったりするし、私は良くトメを抱っこもする。

抱っこする理由は、還暦なんか過ぎる頃には子供にすら抱っこされる事少ないだろうからそう言う愛されてる安心感を得る事って少なそうだと思って、ある日突発的にトメを抱っこしたらちょいちょいトメが両腕広げて来るようになった。

それからトメの事をギューっと抱きしめたり、邪魔な時は抱っこと言うよりも持ち上げてどこか邪魔じゃない所に置いてきたりとかする様になった。

そんな事を笑いながら出来る程の仲って事かな。

こんな感じの嫁姑関係は良く「どうやったらそんなに仲良くできるの?」って聞かれるけど、我が家の場合は何回目かの口論の時にトメの恋人を黙らせて私とトメの立場をハッキリさせた日があった。

 

その日トメと話した内容と言うよりは、トメにちゃんと認識して貰った事について。

1、死と隣り合わせの状態で命を懸けて私を産んだのはトメじゃない。

2、私に愛情を与え、守って来たのはトメじゃない。

3、私を育て、教育し、いつ如何なる時も私を支えて来たのもトメじゃない。

この3点をハッキリ認識して貰ってから本題。

トメには「嫁いで来た嫁があれやれこれやれ、なんなら家族全員の世話するのは当たり前。」と思うならそれはお門違いである事を伝えた。

して欲しい事があるのなら、自分が産んで育てた自分の息子にさせる事。

私はトメの世話をする為に結婚したのではなく、夫を幸せにする事で私も幸せになる為結婚をした。

私の親は何かあれば私に頼むし、トメも何かあるなら息子に頼め。

何から何まで息子以外の誰かにやらせたいのであれば、お手伝いさんを雇って仕事量に見合った対価を支払う事。引き受けるかは別だけど、何かを私にして欲しい場合は私に対してもそれに見合う対価を支払うのが当たり前と言う心構えを持たなくてはダメ。

「結婚したから家族だね、家族だから助け合うべき。」と言う言葉は多くの場合助けて欲しい側が相手コントロールしたい時に使う言葉で、それを私に使うなら私は私で「家族なら私何もしないから黙って世話して養え」と言うスタンスで対応する。

 

これらの話をしてから、トメに私の考えを伝えた。

地球上で男だけになってしまった場合、子供はもう望めないけど、女だけになった場合子供は産める。

そう言う生物学上の違い的に見ると、一般的に女性が結婚して子供を産む場合、それはその女性が両家の命を更に繋いでると言う物凄い事を成す人間なのだから、昔から繋がれてきた命を更に繋いでいくその人を大事にするのは当然で意地悪するのはもっての外。

子供を作らない夫婦の場合、バカでも考えなくても分かる事だけどトメ達親の代が死んだ後もトメの産んで育てた息子を愛して大事にして守って支えてくれる人が、まさにその嫁なわけ。

だからトメは自分の息子を愛してるなら、同じかそれ以上に自分の息子を愛して大事にしてくれる人をいびってはならない。いびり倒して離婚になったら結果的に自分の手で自分の息子を不幸にしてるのと同じ。

私はは無料の使用人としてこの家に奉公に来たのではなく、愛する夫をもっと身近で愛して守って大事にする為に夫と結婚をしたと言う事をハッキリさせた。

勿論家族を愛しいと思えば自発的に何でもやってあげたいと思うし、そう思えない程度の家族なら自分が嫌がる事を誰かに言われたからと言ってする事は絶対にない。

この話をしてから、トメは私にあれこれやるように言わなくなったし、何かをして欲しい時夫が家に居なければ私を通して夫に頼んでみて貰って良い?と聞いてくるようになった。その場合私に出来そうな事であれば、私の気持ちとしては夫の助けになりたいと言う前提があるから場合によっては私がやってしまう時もあれば、私にはできないなと判断したら夫の帰宅を待って夫に伝えるようにしてる。

トメが頼み事してもできないものは出来ないとハッキリ断り、できる事はその時の気分+トメの態度で決める。

そんな感じが続いてたら、いつの間にか本当に親子のような姉妹の様な、ときには友達の様な関係になったと言う感じです。

 

親しき仲の礼儀は大事という事です。

 

女性が生きるにはいつの時代も本当に凄く大変で、生きてるだけで大変なら女性が女性を困らせたり意地悪したりするのは本当に愚の骨頂。

だから私もトメを困らせたくないし、トメが私を困らせるのも許さない。

お互いちゃんと立場(この場合、二人とも夫を大事にしたい人同士だよねと言う事)を理解させる事で問題が解決した。